
人間仏教と現代社会
心と呼ぶことができる生物は地上には数多く生息します。し かし、考える、すなわち、「思考する」という能力を有した生き物 は人間だけです。 それは、人間のみが、大脳の表面を占める灰白質の薄い層か らなる大脳新皮質を具えたからです。 それは確かに素晴らしい能力です。しかし、それは危険な能 力でもあります。なぜなら、ある問題解決のために、まちがた過程 でその能力を用いるならば、あやまった結果をもたらすからです。 たとえば、右に述べた「自分とは何者か」を考える際に、他 者と自分との関係を考慮することなく、自分はこう生きるぞ、と自 分の欲望のみを中心とした生き方に終始すると、間違った重大な結 果を引き起こしてしまいます。
たとえば、右に述べた「自分とは何者か」を考える際に、他 者と自分との関係を考慮することなく、自分はこう生きるぞ、と自 分の欲望のみを中心とした生き方に終始すると、間違った重大な結 果を引き起こしてしまいます。現にみるように、家庭内、職場内で の人間関係、広くは国と国との間、における対立.抗争を引き起こ してしまうからです。
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